HGBF グフR35 レビュー
ガンダムビルドファイターズ最終回で登場したラルさんのグフ。ラルさんはガンプラバトルでは棒立ちの旧キットでレイジの相手していた場面くらいで実力の程は未知数だったが、最終回でピンチに颯爽登場。珍庵師匠のマスターガンダムと共に無茶苦茶な強さで歴戦の猛者である事を示しました。
解説要員兼主人公の保護者兼コメディ要員兼歴代キャラ枠という、実に便利なキャラとして機能したラルさんですが、こういった歴代キャラをいじる行為は下手すればファンが引いてしまうリスクもあるわけで、第1話での「まんまランバ・ラルの人が解説キャラやってる」というネタの爆発力と凄い説得力は、第1話のつかみとしてはバッチリで。これが受けたから色々ハードルが下がった部分もあるので、ある意味作品の成否を決めたといってもいいくらいのキャラだった。というのは言い過ぎかしら。
デザインは海老川兼武氏。グフを宇宙で戦わせるために06Rっぽい脚部にしました。ついでに武装も全部2倍にしましたというという解り易いデザインが良いんですが、たぶんこれMSV-Rの機体として出したら全然違うリアクションになってたと思うので、BFの懐の広さを感じます。キットはHGUCグフのバリエではなく完全新規。1話しか出てない機体としては破格の扱いといえます。
▼正面、背面。上半身はほぼグフ。
R35の特徴はバーニアが増設された腰アーマーと脚部。バックパックの形状も異なります。
▼フル装備状態。
▼劇中未登場のロケットブースター。
デザインモチーフは、ザクのオプション武装であるブースターと、オリジナルのラルさんがホワイトベースを襲撃した時に付けてたやつ。
▼分割して姿勢制御用スラスターユニットのみの装備も可能。
▼バストアップ。モノアイは可動。
▼フィンガーバルカンをそのままオプション装備にしたバルカンポッド。指部も可動。
▼両脚にマウントされ2刀流になったヒートソード。
▼従来通りにシールド裏にもマウント可能。
▼劇中では回転して竜巻を発生させていたヒートロッド。
軟質素材である程度は曲げる事ができます。
▼バックパックに穴があり、ジョイントパーツも付属するので他のブースターも装備可能。
・・・ってイグナイテッドだこれー。
▼ロケットブースターも他キットに装備可能。ジオン系には合うと思います。
▼HGUCと並べてみる。HGUCはもともとグフカスタム寄りになっているためプロポーションはかなり異なります。出来自体は悪くないけど、さすがに14年のキットと比べると進歩は凄いとしか。
▼マスターガンダムと並べてみる。珍庵師匠バージョン、プレバンでいいから出してくれませんかね。
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形状はMGグフVer.2.0基準になっており良好。特に1パーツ構成のバーニアが2重構造になっているのが凄い。可動部は腰部がパイプに干渉するため、それほど広くないですが、ヒジが2重関節だしHGUCとは比べ物になりません。パーツ分割も考えられており、合わせ目も目出たないようになってます。
そして握り拳パーツが普通に付属してくれるのが有難い。ジオン系キットとしては去年の高機動型ザクからさらに進歩してるのが見て取れます。ほぼ文句なしで素晴らしい出来。
高機動ザクと同じく、ノーマル版としても出せるようランナーにスイッチありますが、これ出すとしたらVer.2.0って事になるんですかね。