SRG-S エグゼクスバイン(店舗特典付き)レビュー
「僕こそがお前の新たな運命変動因子だ!!」
『第2次スーパーロボット大戦OG』に登場するヒュッケバインシリーズの最新鋭機。量産を前提とした試作機ではなく、単機で可能な限り高い攻撃力と汎用性を発揮する一騎当千の機体として開発されたスーパー・パーソナルトルーパー。ヒュッケバイン009を改修したエクスバインをテストベッドとして開発が進められていたが、ガリルナガンによる襲撃によりヒュッケバインシリーズのほとんどが破壊される事件が発生。大破したエクスバインだけが残され急遽プランを変更、エクスバインを素体であるベース機とする事に。そこへ応急処置を施し【エクスバイン・アッシュ】と名付けらた状態のままイングが起動した事によりT-LINKシステムがロックされ、イングしか使用できない状態のまま戦闘に投入される事になる。その後もイングを選任パイロットとしデータを取りつつ開発が進められ、懸念されていたトロニウム・エンジンの搭載もシュウから提供されたトロニウムにより解決。T-LINKスライダーと背部大型ブースターなどの外装パーツは完成し、アッシュを改装するのみという段会では、イングの念動力により外装パーツを牽引誘導しアッシュに装着するという離れ技を見せ完成している。エグゼクスバインという名称は、開発コードの「Mk-X」「ダブルEX」「EXエクスバイン」などを得て、Mk-I、Mk-II、Mk-III、量産型Mk-II、エクスバインに続く6番目(独語でゼクス)のヒュッケバインという意味も込められている。
簡単に説明できないくらい色んな事があったヒュッケバインですが、『ジ・インスペクター』でエクスバインとして転生したり、まんまガーリオンのパーツを付けたガーバインなる機体を出したりして解決を見ました。そして発表された新作ゲームではアッシュなる機体が。コイツがパワーアップして新しいヒュッケバインになるのだな、とファンは期待を寄せましたが、ゲーム自体が1年2ヵ月延期。よーやく発売されたゲーム本編ではヒュッケバインシリーズ全撃破という衝撃展開 (自分は爆笑しましたが)と、さんざんネタにした上での、そこからの復活劇が熱い。左右非対称で継ぎ接ぎだらけの姿でT-LINKセイバー振るって戦うアッシュは非常にカッコ良く、満を持して登場のエグゼクスバインはヒュッケバインシリーズの集大成にして武装が初代ヒュッケバインを踏襲した構成になっていたり、トロニウムエンジンとブラックホールエンジンを両方搭載している全部盛りの最強設定。ゲーム中での機体スペックもパートナー組まなくても単機で戦える最強クラス。イングは第1話から最終話までストーリーの中核に絡む実質的主人公。一時は存在すら危ぶまれたヒュッケバインが復活し、こうして主人公機として返り咲く展開は、長年推移を見てきたファンとしてはたまらんものがありました。
ちなみに処刑を逃れたヒュッケバインシリーズはエグゼクスバイン以外にも、消息不明のMk-II3号機(インスト解説では連邦軍へ引き渡されたと記載)が存在し、バリエーションで『ダークプリズン』に登場の量産型Mk-IIカスタムのプファイルIIIなどもあり、さらに『ダークプリズン』ではエクスバインもタイプL/Rを新たに作るとリン社長が言っていたので、今後もシリーズは継続するようです。
▼正面。T-LINKスライダーで構成されたトゲトゲしいシルエット。
スミ入れをして、頭部バルカン、前腕部、シールド裏、T-LINKセイバーなど一部色分けされていないグレー部を塗装。
▼背面。背部には大推力ブースターを装備。中央部にストライク・シールドをマウント。
▼バストアップ。頭部はエクスバインから引き続きバンプレゴーグル着用。
ゴーグル部とツインアイは塗装済みになっており、クリアパーツ越しでもツインアイがしっかり確認できます。
▼アッシュから継続して装備しているストライク・シールド。R-3の同名武器同様に遠隔操作で直接攻撃が可能。
▼ストライクシールドに収められている実体剣・T-LINKセイバー。
使用時は両腕のスライダーをパージし、ストライクシールドを装着してから引き抜く。
▼「T-LINK・フルコンタクト!」
刀身を念動フィールドで覆い威力を高める事が可能。
▼「バースト!」
さらにSRXのZ.Oソード同様、対象物に突き刺した後に爆発で追加ダメージを与える事も可能。
▼肩関節がさらに一軸存在しており、腕を一段伸ばす事が可能で、スライダー射出時の両腕の交差ポーズもできます。
▼「スライダー・パージ!」
全身に合計18基装備された念動力応用兵器・T-LINKスライダー。
スラッシュリッパー、リープスラッシャーなどの斬撃投射武器の発展形。ブレードを展開した斬撃、小型重金属粒子砲による射撃、念動フィールドを展開した対象物の拘束など、非常に多岐に渡る運用が可能。武器として使用する場合は肩部の6基を射出。
コトブキヤ店舗特典のエフェクトパーツを使用すれば射出状態を再現できます。
▼計18基。ブレード2枚あるので合計36パーツ。スミ入れとパーティングライン処理だけで凄まじい労力を使います。白い部分が色分けされてないので、さらにこれを塗装するとなると、まさにマスキング地獄。時間的な問題で無理やった・・・・
▼「全スライダー・パージ!」
▼「オープン・ブレード!」
▼「行けっ!」
全スライダーを射出して、対象物に全方位攻撃を仕掛ける必殺技・T-LINKレボリューター。
▼エグゼクスバインの最強武器・ブラックホール・バスターキャノン。
簡単に言うと、ブラックホール・キャノンとトロニウム・バスター・キャノンの複合兵器。最強と最強の掛け合わせという、盛ってる感が実に解り易くて良い。
▼「シーケンス・BBC!」
発射前に両腕と下半身のスライダーを8器射出、「サターン・フォーメーション」で相手を拘束。
▼「超重獄に・・・・・堕ちろぉぉぉ!」(イングの謎裸カットイン)
右腕の肩関節を伸ばせば両腕でしっかり保持できます。
▼足首の設置性が非常に高いので、立たせてポージングしてもバッチリ安定します。
▼グラビトン・ライフルは付属しないので某キットのを装備。
エクスバイン、アッシュと装備しているのでヒュッケバイン系の通常射撃武器として定着した感。
▼スライダーとバックパックを外した状態。背面はヒュッケバインMk-IIIの面影が色濃く出ています。
▼スライダー装備状態だとあちこち干渉しますが、下半身の可動範囲は広く、自然な膝立も可能。
▼これをベースにしてアッシュは・・・無理かなぁ。
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プロポーションは文句なし。色分けもほとんど再現されています(スライダーはもうしょうがない) 合わせ目も目立つ位置にはなく、処理は必要最小限で済みます。可動も肩や足首の独自機構により劇中のポージング再現は可能。特に足首の可動が凄く、接地性はかなり高いです。
SRG-Sの完全新規キットは去年のネオ・グランゾン以来で、PTとなるとアルトアイゼンのリニューアル版以来になるんですが、パーツの精度が上がっており、パーツ同士が隙間なくしっかり嵌るし、グラつく事もなく安定性が高くなっている印象。エグゼクスバインがOGキットの新基準といってもいいかと。このクオリティで今後のラインナップが充実して欲しいものです。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS エグゼクスバイン (144スケール プラモデル)
- 出版社/メーカー: 壽屋
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: おもちゃ&ホビー
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